「WPC・WPI・WPHってなんのこと?」
「ホエイプロテインの種類を教えて欲しい。」
「効果的なホエイプロテインの飲み方が知りたい」
今回の記事ではこのような声にお答えしていきます。
トレーニングやダイエット、健康維持のためにホエイプロテインを飲もうと考えていると、「WPC・WPI・WPH」という言葉を聞くかもしれません。これらはホエイプロテインの種類で、それぞれ向いている人が異なります。
そこで今回の記事では、ホエイプロテインの「WPC・WPI・WPH」について違いや特徴を解説します。
自分に合ったものを選ぶことでより効果を高められますよ。
ホエイプロテイン「WPC・WPI・WPH」の違いについて
WPC・WPI・WPHの原料は同じホエイプロテインですが、製法が異なります。それぞれの違いを簡単にまとめました。
WPC 濃縮乳清タンパク質 | WPI 分離乳清タンパク質 | WPH 加水分解乳清タンパク質 | |
---|---|---|---|
成分 | ビタミンやミネラルをできるだけ多く残すことができる | タンパク質以外の成分はほぼ除去されている | タンパク質以外の成分はほぼ除去されている |
タンパク質 含有率 | 約70% | 75~90% | 約95% |
乳糖不耐症 | × | ○ | ◎ |
価格 | 安い | 高い | とても高い |
吸収効率 | やや速い | 速い | とても速い |
ホエイプロテインは牛乳由来のタンパク質からできています。製造過程でどれだけ精製されるかによって3つの種類に分けられます。
WPCはホエイプロテインの中で最も一般的に販売されており、製造過程で糖質や脂質をカットしませんが、ビタミンやミネラルをできるだけ多く残すことができます。
WPIはWPCプロテインを精製し、乳糖や乳脂などを除去した精製度の高いプロテインです。余計な脂質や糖質がカットされていて、タンパク質の割合が高くなっています。
WPHはWPIプロテインをさらに吸収しやすく加工したもの。タンパク質を細かく分解することで、より効率的に体内へ吸収されるというわけです。
WPHはプロのアスリートや本格的にトレーニングしている方に向いています
WPC(ホエイプロテインコンセントレート)とは?
ホエイプロテインの中で最も一般的に販売されているのがWPCです。製造過程で糖質や脂質を特にカットしないため、甘みがありタンパク質以外の糖質やビタミン、ミネラル類などの栄養素を含んでいる特徴があります。
筋肉増強にはタンパク質と一緒に糖質を摂取すると、より効果的だと言われています。また、人工甘味料の量を減らしても甘さがあるというメリットがあります。
また、比較的簡単な製法のため価格が低いのも特徴です。
コスパ重視で手軽にタンパク質を摂取したい方におすすめ
WPCがおすすめなのはこのような方です。
- タンパク質を摂取したい方
- 筋肉を増やしたい方
- 増量中の方
- 乳製品を摂取できる方
- 安さを重視したい方
- 初めてプロテインを飲む方
コスパ良くタンパク質を摂りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
WPI(ホエイプロテインアイソレート)とは?
WPIは製法過程でホエイプロテインに含まれる糖質や脂質を除去し、その分タンパク質含有量を高めたプロテインです。
商品としての金額はWPCより上がる傾向にありますが、タンパク質1g当りの価格で比べるとそこまで高いわけではありません。ダイエットしつつ筋力を増やしたい方や、糖質を摂りすぎたくない方はWPCよりこちらのWPIが向いています。
また、乳糖がカットされているため、牛乳でお腹を壊しやすい方はWPIが向いています。
トレーニング後など吸収速度を重視し、余計な成分を摂りたくない方におすすめ
WPIはこのような方におすすめです。
- より多くのタンパク質を摂取したい方
- 筋肉を増やしたい方
- 減量中の方
- ダイエット中の方
- 乳糖不耐症の方
- 余計な成分を摂取したくない方
コスパの良いWPIはこちらで紹介しています。
WPH(加水分解ホエイプロテイン)とは?
WPCをさらに加工し、消化吸収しやすいペプチドに変えたものがWPHです。
タンパク質はアミノ酸が複数集まってできるペプチドが、さらにいくつも鎖状に繋がった形をしています。食事から摂ったタンパク質は、体内で消化される中でペプチドやアミノ酸単位に小さく分解されてから吸収されます。
WPHは最初から構成単位が小さいため、そのまま体内へ吸収できます。そのため消化・吸収にかかるスピードが速くなるメリットがあります。
製造過程が複雑なため、通常のWPCやWPIと比べて価格が高くなります。また、販売数も少なく、フレーバーの種類が限られているものが多いのも特徴です。
コスパより、吸収速度を重視したい方におすすめ
WPHはこのような方に向いています。
- 効率的にタンパク質を摂取したい方
- 激しい運動をしている方
- 本格的に筋力アップを目指す方
- プロテインを飲み慣れている方
- 余計な成分を摂取したくない方
コスパより効率を重視する方や、本格的なプロのアスリートにおすすめです。
WPC・WPI のどちらかがおすすめ!用途に分けて利用しよう!
比較的手に取りやすく商品の数も多いWPCとWPIは、どちらを選ぶべきか迷いますよね。
それぞれの特徴から自分の用途に合った方を選ぶのがおすすめです。
WPCがおすすめできる方 | 健康維持が目的の方 筋肉を増やしたい方 増量したい方 乳製品を摂取できる方 安さを重視したい方 |
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WPIがおすすめできる方 | タンパク質を多く摂取したい方 筋肉を増やしたい方 減量したい方 ダイエット中の方 乳糖不耐症の方 余計な成分を摂取したくない方 |
初めてプロテインを飲む方や、健康維持のために飲んでみたいという方はまずはWPCから始めてみてください。コスパが良いものを選べば、続けるハードルが下がり、より効果を実感しやすくなります。
トレーニング後に素早くタンパク質を吸収したい方、糖質はできるだけ取りたくないという方にはWPIがおすすめ。
また、プロテインの飲み方やタイミングでも工夫ができます。
- 朝食時に飲む
起床時の水分や栄養が全般的に不足している状態で栄養補給できる - 運動の1時間前に飲む
1時間前までに飲むことで消化器官の負担を抑え、運動時に必要な栄養素を蓄えられる - 運動後30分以内に飲む
最もタンパク質が効率的に吸収されるゴールデンタイム - 就寝の1〜2時間前に飲む
睡眠中に成長ホルモンの働きを促進できるよう栄養素を補給しておく - 間食・おやつの代わりに飲む
朝食・昼食・夕食の中間で飲むことを推奨
タンパク質が不足している時に飲みましょう
1日に飲む回数は朝・昼・夜のどれかに分けて2〜3回が推奨されています。
タンパク質が不足している、しそうなタイミングを狙って飲むとより効果が高まります。起床後や就寝前はどんな方でもタンパク質を補給するメリットがあるので、ぜひ取り入れてみてください。
詳しくはこちらで解説しています。
その他プロテインの種類について
今回ご紹介したホエイプロテインの他にも、様々な種類があります。
主なプロテインの種類 | 解説 |
---|---|
ホエイプロテイン WPC | 牛乳由来のタンパク質から作られる。 吸収速度が早くトレーニング後に向いている。 |
ホエイプロテイン WPI | WPCを加工し、純度を高めてタンパク質含有量を増やしたもの。 余分な脂質などがカットされている。 |
ホエイプロテイン WPH | さらに純度の高いホエイプロテイン。 体内への吸収速度が特に速く、効率的。 |
ソイ プロテイン | 大豆由来のタンパク質から作られる。 腹持ちが良く、大豆イソフラボンを豊富に含む。 |
カゼイン プロテイン ※スロープロテイン | 牛乳由来のタンパク質から作られる。 吸収速度が緩やかで就寝前に適している。 |
コラーゲン プロテイン | 関節や軟骨組織に必要なコラーゲンを多く含んだプロテイン。 余分な脂質がカットされていて、ダイエット中の方や美肌効果が欲しい方におすすめ。 |
ピープロテイン | えんどう豆由来のタンパク質から作られる。 植物性プロテイン。 |
ヘンププロテイン | 麻の実由来のタンパク質から作られる。 植物性プロテイン。 |
クロレラプロテイン | クロレラという植物由来のタンパク質から作られる。 豊富な栄養素をバランス良く含んでいる。 |
ジュニアプロテイン | 成長期の子供が必要な栄養素に特化したプロテイン。 食事のカロリー摂取量などが子供向けに計算されている |
プロテインの種類は主に原料によって異なります。
代表的なものが、植物性タンパク質を用いたソイプロテイン。ホエイプロテインに比べて吸収が遅く、即効性に欠ける代わりに腹持ちが良いためダイエット中の置き換え食としても使えます。
植物性プロテインは、ビネガーやベジタリアンの方でも手軽にタンパク質を補給できるメリットがあります。
成長期の子どものために栄養を保管したいなら、専用のジュニアプロテインがおすすめ。食事の摂取量や消費カロリーが大人とは違うので、子供に合わせた成分になっているのが魅力です。
プロテインを飲む目的やタイミングに合わせて飲み分けるのが効果的ですよ。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、ホエイプロテインの「WPC・WPI・WPH」について違いや特徴を解説してきました。
自分の目的と合うものを選んでみてください。
わたしは、まずはWPCを飲んでみようと思います!
最後までご覧いただきありがとうございました!